M14ピッチ=1.25 リコイルのインサート
巻き数(L寸計算値)についての独自検証


2013/03月 有限会社中村商会

リコイルスパークプラグ用キット
型番 38148-2 (インサート L=3/8 L=3/4 各5個入)付属品


スパークプラグねじ山補修キット
 
・公称 L=3/4(約19.1mm)のインサート数えると巻き数 約12巻きです。
 計算値は 12X1.25=15mm

・公称 L=3/8(約19.1mm)のインサート数えると巻き数 約5巻きです。
 計算値は 5X1.25=6.25mm

リコイルスパークプラグ用キット
型番 38147(インサート3種類 公称8.4/12.4/16.4mm 各3個入)付属品


ドレンプラグ破損ねじ山修正キット
 
・公称 L=8.4mmのインサート数えると巻き数 約5巻きです。
 計算値は 5X1.25=6.25mm

・公称 L=12.4mmのインサート数えると巻き数 約8巻きです。
 計算値は 8X1.25=10mm

・公称 L=16.4mmのインサート数えると巻き数 約11巻きです。
 計算値は 11X1.25=13.25mm

スパークプラグ用 補充用リコイルインサート
型番 28140(公称L=3/4 10個入


補充用ねじ山補強リコイルインサート

・公称 L=3/4(約19.1mm)のインサート数えると巻き数 約12巻きです。
 計算値は 12X1.25=15mm


上記検証は(有)中村商会(ネットショップ屋号 nejiya.net / nejiya.jp / neji.shop-pro)の独自検証でありあくまでも計算値です。

以前、上記の疑問を持って国内総代理店であるリコイルジャパンに確認したところ
「装着すれば公称値まで伸びる」
という回答でしたが、例えばL=3/4の場合計算上は15巻きぐらいなければいけないのに、12巻きのものが装着中に3巻き分も伸びるのかと再度非常に疑問に思い、またお客様からの御指摘を受けて再度確認中です。
今回につきましては製造元に確認するとの事ですが、回答がいつになるかわからないので現時点で確認可能な点だけこちらに公開しますので、ご検討中いただいているお客様の判断材料のひとつになればと思います。
編者の私見ですが、本来であればこのような表示誤記(?)については総代理店のリコイルジャパンが検証し、サイト上などで検証記事を公開すると共にメーカーへの訂正交渉に取り組むなり自社で訂正表記を行うなりといった方法を採るべきだと思います。
当社で表記を変えてしまうと他店で再購入る場合などにさらに紛らわしいことになってしまうため、上記検証の通り実寸計算値目安を掲載させて頂いております。
ユーザーの皆様にとっては紛らわしい状況となっており大変申し訳ありません。
このような紛らわしい状況について当方からリコイルジャパンに改善するよう強く訴えております。


ここからは少し専門的な話なので興味のない方は飛ばして下さい。

M14P=1.25のインサートは装着前状態で外径φ16(現物計測)です。
M14P=1.25リコイル用タップのデータがないので正規の値はわかりませんが、M14P=2.0の谷径16.598、M14P=1.5の谷径15.949というテクニカルデータを元にM14P=1.25のリコイルタップ谷径を予測して15と考えた場合、3/4L(19.1)外周の弦巻線の長さ(コイル状になっているインサートを伸ばして直線にした場合の長さ)は下記のように仮定できます。

1巻きの長さ 15(谷径予測値)X3.14 = 47.1
L=19.1に必要なピッチ(山)数19.1/1.25 = 15.28
M14P=1.25 3/4Lで 理論上必要な弦巻線の長さ 47.1X15.28 = 719.688

M14P=1.25 3/4L現物の装着前に於ける弦巻線の長さ
1巻きの長さ 16X3.14 = 50.24
ピッチ(山)数 12山
M14P=1.25 公称3/4Lの弦巻線の長さ(上記計算値) 50.24X12 = 602.88
前述谷径予測(15)に基づいた装着時の山数 602.88/47.1 = 12.8
12.8X1.25 = 16 より、装着時寸法は 16mm 程度と予測できます。

以上のことから、
M14P=1.25のインサートについては表記より短めになる可能性があることを念頭に選定して下さい。

尚、当サイズ(M14P=1.25)については最長サイズが3/4Lです。
1.5Dなどさらに長いタイプは補充用含め現在のところ国内流通がありません。(当社よりリコイルジャパンに要望中です

M14P=1.25X1.5Dは当社からの要望により国内流通始まりました。(自由長にて約15山…上記計算値換算で装着時約19mm程度の計算です)